かれこれ25年前の話なんですが、
こんな私もプロのボディーボーダーとして活躍していた時期があり、
その時に雑誌社が計画した遠征に招かれ、
ハワイのローカルボーダー数人とハワイの島々を旅したことがあるんです。
その旅の途中としてハワイ島を訪れた時のこと。
なにせビックアイランドという別名が付いているくらいなんで島がとても広い。
北で波乗りした後に南のポイントで波乗りしようと言うことになったけど、
何時間?
その道のりの長いこと、長いこと。。。
当然、メンバーはアスリートたちですから、普通の人よりお腹が空くのも早い。
で、スーパーに寄ることにしたんです。
私はクッキーやらチップスやらとありきたりなスナックを買いましたが、
ハワイローカルのボーダーたちは刺身を買ってきたんです。
「おやつにさしみ??!!」と思ったのですが、
とても美味しそうにフォークでつついて、
よく見ると、醤油とごま油でマリネしてあるぶつ切りのマグロでした。
興味深げに彼らにその食べてる刺身のことを尋ねてみると
ハワイのあちこちのスーパーで量り売りに売られていていて、
多くのローカルがおやつとして食べている、という答えが返ってきました。
実はそれが私とポキとの初めての出会いでした(笑)
ポキとはハワイ語にすると「ブツ切り」です。
食の歴史家の記述をいくつか読んでみると
「西洋人が来る前にすでにハワイネイティヴたちが食べていた」と。
元来は、カラフルなリーフフィッシュをぶつ切りにし、
天然の塩とリム(海藻)を混ぜて
それにククイナッツのオイルを絡めて食べていたそうです。
現在のポケの定番は醤油とゴマ油が混ざっているものですよね。
そうなった経緯は
サトウキビ時代に移民して来た日本人たちが、元来のポケを
を日本風にアレンジした、、、と言うことなんです。
なぜ、急にポケの話をしたかって?
今年の夏、ノースショアの沖合ではマグロが毎日のように取れるそうで
釣ってきた友達からもらった刺身を昨日ポケにしたからです:)
ごま油の微妙な香りが日本を思わせる懐かしくもあり
もちろん美味。我が家でも人気のメニューです。